平安時代の歌人・小野小町の生誕の地とされている秋田県湯沢市で6月1日夜、観光PR務める小町娘の引き継ぎ式が行われ、新たに任命される女性に「市女笠」が手渡されました。

「小町まつり」は、7人の小町娘が和歌を奉納して平安の歌人・小野小町をしのぶ行事です。

1日に行われた「小町改めの儀」では、前任の小町娘から新任で57代目の小町娘7人に市女笠が手渡されました。

引き継ぎを終えた前任の小町娘たちは、ともに活動をした仲間たちと1年間の思い出を懐かしんでいました。

第56代小町娘を務めた姉崎なぎささんは「仕事終わりの練習はすごく大変だった。小町まつりの本番はすごく緊張したが、仲間の存在の大切さをかみしめることができた。後輩たちは練習も本番も楽しんでほしい」とこれまでの活動を振り返るとともに後輩にエールを送っていました。
※姉崎の崎は立さき

市女笠を託された新たな小町娘たちは、観光客をもてなすために先月から立ち居振る舞いや和歌などを学んでいます。

第57代小町娘の藤原未羽さんは「1年間活動をしてきた先輩たちから市女笠を受け取り、身が引き締まる思い。先輩たちのようにさらに飛躍できるように頑張りたい。これから1年間、湯沢市をより多くの人に知ってもらえるように精いっぱい活動していきたい」と抱負を語りました。

新たな小町娘がデビューする「小町まつり」は6月14日に湯沢市の小町の郷公園で行われます。

秋田テレビ
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