「ひろしま棚さんぽ」です。
TSSの棚田徹アナウンサーと塚本恋乃葉さんが広島市中区鷹野橋エリアの今と昔をたどります。写真の場所を探していくと、そこには商店街を支え続ける人たちの熱い思いがありました。
<前回放送分>
「この場所を探してる」「全然知らない」
前回、写真の場所を探し求めて鷹野橋を巡っていた棚田アナと恋乃葉さん。
創業78年の喫茶店でキキコミするも答えはわからず…
果たして写真の場所は見つかるのでしょうか?
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
<食事をすませた2人>
「よし頑張れそう」
「頑張ろう」
とここで…棚田アナが気になる場所があるということで、そちらに向かうことに…
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
「ここにあったんですか?」
「ここですねたぶん」
「へ~」
タカノ橋商店街のすぐ近くこの場所にあったのは「サロンシネマ」1962年に「タカノ橋大映」としてオープンノスタルジックな雰囲気とゆったりとした座席で長年、映画ファンを魅了し続けてきましたが2014年に鷹野橋での歴史に幕を閉じ、その後、八丁堀に移転し新生サロンシネマとして第2幕をスタートしました。
当時を懐かしんでいると…手を振ってくれる人が。
棚田アナのファンというこちらの女性に写真について聞いてみると…
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・棚田アナのファンという女性】
「この場所探しているんですよ」
「国定電気ですか?」
「えっ!?知ってるんですか?」
「すごい人に出会った」
なんと写真の場所に関する有力な情報をゲット!写真の場所に近づくためさらに情報を集めることに。
ということで2人は、再び商店街に戻り、あるお店に前にやってきました。
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・青木清英さん】
「こんにちは」
「昔のこの辺らしいんですが」
「これはここの角…」
「え?わかる?」
「国定電機店」
「国定さんじゃないですよね?」
商店街で野菜や果物を販売する「鷹の橋食品センター」店頭には旬のものがたくさん並びます。店長の青木さんは2代目としてこの店を切り盛りしてきました。
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・青木さん】
「ずっとここでやっている?」
「前はここだった」
「前は市場だった」
そう実は、タカノ橋商店街には昔、大きな市場があったんです。
それが「こうせつ市場」肉や魚を販売する20店ほどの店がずらりと並び、鷹の橋食品センターも2019年に市場が解散するまで、こちらで営業していました。
時代の流れを感じる2人。店内にはこんなポスターも
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・青木さん】
「奥さん、今日綺麗じゃけネギ1本おまけしとくわ」
「1本言いながら3本くらい持っているわ」
店の場所は変われど、変わらない人の温かみに触れた2人。
さて、写真の場所を求めラストスパートです!
最後にやってきたのは「谷沢楽花園」 店内に並ぶ色とりどりの花々。
この店が始まったのは終戦から1年の1946年。
およそ80年もの間この場所で営業を続けています。
店主の谷澤さんに写真の場所を尋ねると…
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・谷澤隆夫さん】
「中学校くらいまでの写真、たかのばしホテルが国定電気さん、カレーライス店が不動産」
ついに写真の場所を突き止めました!実際に写真の場所に行ってみると
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・谷澤隆夫さん】
「この辺ですね」
「そうですね」
「不動産店のところにカレースタンドがあって(カレー店の)後が毛糸屋さん、その前は靴屋さん」
「(この写真も)イベントじゃないですか?」
「これはお祭りのとき」
2人が探しあてた写真は東京オリンピックが開催された1964年のもの。婦人会が「オリンピック音頭」を踊る様子を収めた1枚でした。
タカノ橋商店街はたくさんの店が集まり、多くの人でにぎわう商店街でしたが、百貨店・大型商業施設の建設や、こうせつ市場の解散など商店街の店は少しずつ減ってきました。
商店街で組合の理事長を務める谷澤さん、少しでも輝きを取り戻したいといいます。
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・谷澤さん】
「(こうせつ市場が)なくなって組合員が半分になりましたし、飲食が頑張って商店街を盛り上げている」
「これからどんな商店街にしていきたいとかありますか?」
「鷹野橋という街を、名前を忘れさせないようなイベントをやっていく。それが今、取り組んでいること。決まったイベントやって鷹野橋を忘れさせない。(それが)私の役目だと思っています」
商店街への思いを語ってくれた谷澤さん、実は、45年前にも熱い思いをTSSの取材で話してくれていたんです。
<1980年放送 「マイタウン広島」に出演の谷澤隆夫さん(当時31歳)>
「目的はひとつですよ。商店街にたくさんのお客さんを引っ張り込むということが第一の目標です。できれば紙屋町界隈の人波をタカノ橋商店街に持ってきたい」
商店街は変わっても、そこには変わらない谷澤さんの信念がありました。
【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
「どうでしたか?」
「初めてこの商店街の人と話をして、ものすごく皆さん温かい。ふるさとに帰ったようなそんな気持ちがしました。頑張ってもらいたいですね。タカノ橋商店街よかったです」
「ありがとうございました」
次回は、棚田アナが通っていた大学の跡地で、ずきゅん。
現役大学生のイマにも迫ります!