サッカー明治安田J2・ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新たなスタジアムの整備について、秋田市の沼谷純市長は30日、改修と新設それぞれの場合の費用を比較するための経費を2025年度の補正予算に盛り込む方針を明らかにしました。整備の方法は比較した後に決めるとし、市は「Jリーグのライセンス申請には支障がない」とみています。
新スタジアムは、秋田市が八橋運動公園の第2球技場と健康広場に新設する計画を進めていました。
しかし、4月に就任した沼谷市長は「費用が分からない中、新設だけを前提にはできない」として、ASPスタジアムの改修も視野に整備を進める考えを示していました。
市長は30日の会見で、6月4日開会の6月市議会に提出する補正予算案に、スタジアムの改修・新設それぞれの事業費やスケジュールなどの調査を外部の業者に依頼し、比較検討するための費用2636万円を盛り込んだことを明らかにしました。
一方で、ブラウブリッツ秋田はJ1ライセンスの申請を目指しますが、期限が6月末に迫っていることに加え、交付されるには基準を満たしたスタジアムの整備が不可欠です。
沼谷純市長:
「新設のコストも出させてもらうし、それよりも早く安く改修できるかも検討するとJリーグのチェアマンに話をして理解してもらっているので、ライセンス申請に支障があるような流れ、スケジュールになっているとは思わない」
庁内ではすでに検討が始まっていて、収容人数5000人規模であれば、現在のASPスタジアムの敷地内に収まると試算されたということです。
沼谷市長は、遅くとも2025年以内には改修か新設かの結論を出すとしています。
なお、卸売市場の再整備については、より丁寧に計画を進めるために6月議会での方針案の提出は見送られることになりました。