日本維新の会の前原共同代表は30日の党会合で、「農政改革を進めていく。小泉さんが党内の抵抗勢力と戦うのであれば、一緒に戦う」と、小泉農水相にエールを送った。
小泉農水相は、備蓄米の放出を、競争入札ではなく随意契約で行うなどの対策を取っているほか、農政改革全般に意欲を示している。
前原氏は、党代議士会でのあいさつで、コメの流通に問題があると指摘し、「我々は足を引っ張るんじゃなくて、農政改革を進めていく」と意欲を示した。
その上で、「我々が小泉さんを引っ張っていくぐらいの気持ちで、小泉さんが党内の抵抗勢力と戦うのであれば、一緒に戦う」とも述べた。
野党からの同様のエールは、小泉農水相の父・小泉純一郎元首相にも向けられたことがある。
2001年に行われた党首討論で、当時の民主党・鳩山由紀夫代表が、「私たちが背中を押して差し上げようとしている。私たちは改革勢力だ。小泉さんの後ろを振り向けば抵抗勢力がそろっている。勇気を持っていただきたい」と、“聖域なき構造改革”を掲げた小泉首相(当時)を鼓舞した。
鳩山氏はこの時、「小泉総理が志半ばで倒れたら、私たちがあなたの骨を拾ってあげますから」とも発言している。