29日、農林水産省で行われていたのは、メディアを集めての備蓄米の試食会。

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小泉進次郎農水相:
僕は、どれ食べてもおいしくいただけます。
なので、僕の感覚はこういう感覚なんですけど、これは中立性にかけるので、どうか記者の皆さん、食べてみてご判断いただきたいと思います。

「サン!シャイン」のMCを務める谷原章介も、小泉進次郎農水相から「一度食べていただきたい」と指名を受け、試食会に参加しました。

「めざまし8」でも、料理コーナーでその腕前を披露していた
「めざまし8」でも、料理コーナーでその腕前を披露していた

プライベートでは、大家族の夕飯作りを引き受け、“料理の達人”と称されるほどの腕前を持つ谷原章介の“舌”は、備蓄米の味をどのように感じるのでしょうか。

今回の試食会では、2024年産のお米、古米、古古米、古古古米を食べることができるということで、まずは、一番新しい2024年産のコメと、2023年産の「古米」を試食。
そのお味は…?

MC谷原章介:
おいしい。僕は、こっち(古米)のほうが固めなので、好きかもしれません。

味やにおいもほとんど変わらないという評価でした。
続いて、来週にも大手小売業者での販売が開始される2022年産の古古米は…。

MC谷原章介:
本当に驚くんですけど、白さがまったく変わらなくて、くさみがあるんじゃないかというのは、僕自身は感じないですね。いただきます、うーん…。
粒立ち感とか、感触だったりとか、ほとんど変わらないです。とてもあっさりした味わいのお米という感じです。若干、こっちのほうが「もちもち感」を感じるかもしれません。

2024年産や古米と比べると、味は甘みが若干薄れるものの、もちもち感はアップするという意外な評価に。

そして最後に味わうのは、中小のスーパーや町の米店向けに30日から申請が始まる、2021年産の古古古米。

MC谷原章介:
見てください、白さ全然変わらないんですよ。若干、黄色みがかっているような気は、しないでもないですけど。正直そんな違いは感じないですね。
香りの方は…くさみとかそういうのがあると言うより、さらに香りが弱くはなっています。

MC谷原章介:
普通においしいと思いますけどね。
やっぱり噛んで甘みが出てくるまでは時間がかかりますけれども、味わい自体は、(古古米、古古古米と)どんどん淡泊にはなっていきますが、僕はすごく好きです。

それぞれ多少の違いはあれど、どのお米も「おいしい」という評価となりました。

しかし、ここで終わる谷原章介ではありません。
「プラスでいろんな味付けで試してみたい」と取り出したのは、ふりかけや味のりなどの『ご飯のお供』たち。農水省に来る途中のスーパーで購入してきたといいます。

MC谷原章介:
ふりかけ、味付けのり、梅干し、のりの佃煮と、あと僕、生卵とお醤油も買ってきたんですけども、お茶碗では残念ながら(備蓄米を)いただけなくて、それは泣く泣く断念を致しました。

試食用のお米をちょっとずつ残していたのは、スタッフにも食べてもらうため…ではなく、色々な味を試したかったから。
“料理の達人・谷原”は、ひとつひとつ「お供」との相性を確認していきます。

MC谷原章介:
ふりかけどれにしよう?たまご、かつお、たらこ、しゃけ…子どものことを考えてのりたまかな!のりたまの香りですね…うん、おいしい。
じゃあ次は昆布いただきます。うーん…。僕思うんですけど、ご飯のお供を受け止めるのは、もしかしたら古古古米じゃないかな。味があっさりしているから、ふりかけだったり、のりとかの味をすごく受け止めてくれる。

――一番、味の違いが分かるお米は?
古古古米は、本当に香りが一気におさまっちゃう。古古米は同じように香りはちょっと弱いんだけど、甘みがまだ古古古米よりは早くでてくる。
そういった意味で、味わいがあっさりしたのが好きな人は、古古古米。
でも、ほんと普通においしいよ。正直4つをパッとくらべたら、「産地の違い?」「銘柄の違い?」と思うぐらいの違いしかない。

小泉農水相「備蓄米が出ていくことのインパクトは一定ある」

試食会後、指名してくれた小泉農水相に、現在の気持ちや「備蓄米」に関する疑問を直接ぶつけてみました。

MC谷原章介:
番組に出演いただいた時に、「6月頭には店頭に届けたい」とおっしゃっていましたが、かなり現実味を帯びてきました。今のご自身のお気持ちいかかでしょうか。

小泉農水相:
ありがたいことに、きょう無事に「備蓄米」初めてのものが出庫完了したと聞いています。これで、週明けには店頭に並んでいる姿を実現できると思います。

MC谷原章介:
すでに流通してしまっている、4200円が平均相場になっているお米が残る可能性があると思うんですけども。例えばガソリンの様に、何らかの補助金を出して、今売られているコメ自体(の価格)を下げるとか、もしくは、緊急輸入するお考えはありますか?

小泉農水相:
まずはこれだけ熱すぎているマーケットに、落ち着いてもらわなければいけないので。必要な備蓄は、もっと無制限に出していくというメッセージは、これからも出していきたいと思います。
ただ一方で、卸の業界の方とか小売りの方からお話を聞いていると、やはり今回の随意契約の備蓄米が出ていくことのインパクトは一定あるので、少し動きがあるのではないかと聞いています。まずこれを見て、その後のことを考えたいと思います。
(「サン!シャイン」 5月30日放送)