自民党の西田昌司参議院議員がひめゆりの塔の説明をめぐり「歴史の書き換えだ」などと発言した問題で沖縄県内で平和ガイドを行う団体が「発言は看過できない」と強い憤りをあらわにしました。
沖縄平和ネットワーク 北上田源事務局長:
歪曲した事実に基づいて発せられる政治的主張は到底受け入れることはできません。西田議員には国会議員として沖縄戦の実相や戦後の平和教育の実態と真摯に向き合い、5月3日の発言内容を全面的に撤回することを求めます
会見で5つの団体は、「沖縄の平和教育は占領下の沖縄で人々の命やくらし、人権を守るために始められたものである」と指摘しました。
そのうえで西田議員が沖縄の平和教育について”間違った””むちゃくちゃな”と表現したことについて「発言は事実に反し沖縄の平和教育の原点を揺るがすもので、携わってきたすべての人たちへの冒涜だ」と抗議しました。
5つの団体は、発言の謝罪と撤回、事実に基づかない発言が二度と繰り返されないよう実効性のある対応を求めていて、西田議員と石破総理大臣に要請書を送るということです。