カンボジアの特殊詐欺拠点で日本人を含む約30人が拘束された事件で、詐欺に加担したという男性からの情報によって拠点が特定されたことがわかった。

カンボジア北西部ポイペトで27日、現地当局による特殊詐欺拠点の摘発で約30人が拘束された。

このうち20人以上が日本人で、現地当局は若い女性も含まれるとしている。

愛知県警によると、今年1月に帰国した21歳の男性からもたらされた情報で拠点が特定された。
男性はタイから陸路でカンボジアに入国したとみられている。

男性は、大手求人サイトでアルバイトに応募し、タイを経由してポイペトに渡った後、中国人8人ほどの管理下で警察官をかたる特殊詐欺に加担させられたという。

また、塀で囲まれた拠点に入るには3つの門を通る必要があり、門には警備員がいて、内部はカメラで監視されていた。

拠点からは警察の制服のような服も押収されていて、愛知県警は現地に捜査員を派遣し、詐欺容疑で捜査を進める方針だ。
(「Live News days」5月30日放送より)