アメリカのホワイトハウスは29日、裁判所がトランプ政権の「相互関税」などを差し止めた判断について、連邦最高裁まで争う姿勢を示すとともに関税政策を継続させることを強調しました。
レビット報道官:
アメリカは、トランプ大統領またはどの大統領であっても、活動家的な判事によって重要な外交や貿易交渉が妨害されるような状況では機能しない。
レビット報道官は、アメリカの国際貿易裁判所がトランプ政権の「相互関税」などに差し止め命令を出したことについて、「判事は、司法権を濫用し、大統領の権限を奪う行為に及んだ」と非難しました。
その上で、「世界各国から、交渉を継続する意向を確認している」として、関税政策を継続させる意向を強調しました。
一方、トランプ政権の関税政策を「違法」と判断した裁判所の判断について、連邦控訴裁は29日、命令を一時停止する判断を示しました。
関税政策の是非は連邦最高裁まで争われる見通しです。