「成績が心配なのにアルバイトしている場合なの?」こう言いながら、生徒の足を“インサイドキック”で蹴ったとして、高校教師が懲戒処分を受けました。
戒告処分を受けたのは、北海道帯広市にある道立高校の54歳の男性教師です。
北海道教育委員会によりますと、男性教師は2024年10月ごろ、放課後の校内で男子生徒の右すねの下を、靴を履いた右足で蹴りました。
サッカーでパスを出すときの、いわゆるインサイドキックのような形で蹴ったということです。
当時、生徒は他の男子生徒およそ5人と一緒に、担任だった男性教師に「アルバイトをしたい」などと相談していました。
これに対し男性教師は、「勉強も成績も心配なのにアルバイトをしている場合なの?」と言って蹴ったということです。
男子生徒にけがはありません。
この行為を目撃していた別の生徒が教育委員会の相談窓口に相談して教育委員会が体罰行為を把握。5月29日付で戒告処分としました。
男性教師は「コミュニケーションの一環で、体罰という認識はない。あくまで和やかな雰囲気だった」などと釈明しているということです。
この高校では、アルバイトするには教師の許可が必要でした。