しっとりした芋の食感と上品なあんこ、地域に愛された味を引き継ぎます。合志市で『いきなり団子』の販売を行っていた会社とベンチャー企業との間で事業承継が成立し、29日調印式が行われました。
【弁天堂矢守伸介代表取締役】
「この先ずっと販売されていくことが本当にうれしい。自分よりもお客さんがうれしいんじゃないかな」
事業承継したのは、合志市でいきなり団子の製造・販売を手がけてきた弁天堂です。
弁天堂は2009年創業。名物のいきなり団子は合志市の物産館『クラッシーノ・マルシェ』で毎日300個から400個も売れていた人気商品です。しっとりした芋の食感と上品なあんこが特徴で、土・日は開店前から列ができ、10分ほどで完売することもありました。
しかし、代表取締役の矢守伸介さんが首のヘルニアで製造を続けることが難しくなり、合志市商工会などの支援で飲食事業を手がけるベンチャー企業『フードラボ合志』に引き継ぐことになりました。
【弁天堂矢守伸介代表取締役】
「1グラム単位で何がどれぐらいと味を突き詰めてきた。自分がやってきた味をそのままやれるように厳しく教えていきたい」
【フードラボ合志蔭山尊代表取締役】「人気商品だと改めて実感しましたので、味の再現にこだわって、納得いくまでは商品として出さない覚悟でやっていこうかなと思う」
事業を引き継いだフードラボ合志は矢守さんから作り方を教わり、9月ごろまでを目標に『クラッシーノ・マルシェ』でいきなり団子の販売を再開させたいということです。