りゅう弾砲の実弾射撃訓練が行われている陸上自衛隊の王城寺原演習場で、5月29日、訓練の様子が報道機関向けに公開されました。

訓練が行われたのは、大和町と色麻町、大衡村の3つの自治体にまたがる王城寺原演習場です。この演習場では今年、これまでに2度のりゅう弾砲の実弾射撃訓練が行われていて、5月27日から始まった今回の訓練には、岩手県と福島県に駐屯する陸上自衛隊員約400人が参加しました。

29日の訓練では、射程が約30キロある155ミリりゅう弾砲20門が使われ、風向きに合わせて照準を調整し、弾を装填して発射するまでの射撃の流れを確認しました。参加した隊員たちは、9キロ先の目標を狙って真剣な表情で実弾を撃ち込んでいました。

東北方面特科連隊長 矢山善隆1等陸佐
「実弾でしかできない体験がある。訓練の機会も多くない。少ない機会をしっかり生かしきるように、ひとりひとりが目的意識を持って臨むようにしてもらいたい」

29日は380発ほどのりゅう弾が使用されたということです。陸上自衛隊は結果などを分析し、さらに射撃の精度を高めていくということです。

仙台放送
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