暑くなると、人間と同様にスマホのバッテリーもダメージを受けています。
スマホの「長生きの方法」を知っていますか?
充電の方法が重要で、「100%までの充電は良いのか」など、ネット上にあふれるうわさを取材しました。
街の人に「スマホ充電のマイルール」について尋ねたところ、多く上がったのは充電する「タイミング」や「回数」でした。
そこで最初のうわさ「こまめに充電するのはNG?」について、スマホのバッテリーに詳しい中央大学国際情報学部の岡嶋裕史教授に聞きました。
中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
全然NGじゃない。こまめに充電することで、バッテリーをいたわることができる。
スマホ1台に対してバッテリーの充電回数に限界があるという話もありますが、「回数は本当は重要じゃないかもしれない。500回使ったから急に壊れるとかの作りではない」と岡嶋教授は話します。
岡嶋教授によると、回数よりも大事なのが「充電のやり方」ということです。
2つ目のうわさ「100%まで充電するのはNG?」については、「100%って負担がかかっている状態。パンパンっていうイメージ。そこの状態がずーっと続いてしまうので、バッテリーにとってはいい状態ではない」ということです。
スマホに使われているリチウムイオン電池は、満タンの100%や、逆に電池切れゼロの状態で長時間放っておくと劣化することにつながるということです。
バッテリーにとって居心地の良い環境は、20%~80%の中をキープすることなんです。
でも寝る直前までスマホを使って、枕元で充電したまま寝る人は多いです。
これでは、100%の状態が長時間続いてしまうことになります。
岡嶋教授によると、iPhoneには充電の上限を変えられる設定があるということです。
これを80%にしておくと、最大80%までしか充電されなくなります。
でも、気持ち的に「100%までしたい」となってしまう人には、「バッテリー充電の最適化」をオンにしておくことがオススメだそうです。
例えば、毎晩同じような時間に寝て充電する人の場合、スマホがそれを学習して、80%充電したあとは起きる時間に合わせてゆっくり100%になるように充電速度を遅らせてくれます。
このような設定を利用していけば、バッテリー寿命を延ばすことができます。
続いて3つ目のうわさ「充電中にスマホを触るのはNG?」について、岡嶋教授は「バッテリー自体が熱に弱いので、なるべく熱くしたくない。充電する時の熱さは大したことない。スマホを使う時の熱さも大したことないけれど、両方重なっちゃうとすごく熱くなるので、これがすごくダメージになる」と話します。
充電しながらの利用は避けたほうが良いということです。