自民党の萩生田光一元政調会長と木原誠二選挙対策委員長など党幹部ら6人が29日、東京都内の中華料理店で会談した。
昨年の総裁選で小泉進次郎農水相を支援した佐藤勉元総務相、斎藤健前経産相、古川禎久元法相、御法川信英衆院農林水産委員長が同席した。
会談は約1時間半に及び、小泉農水相による米価高騰対策の効果や夏の参院選に向けた最新情勢について意見交換が行われた。
関係者によると、小泉氏が進める備蓄米放出の新たな方針について「成功だ」「良かった」と評価する意見で一致し、今後のコメ価格の動向などについて農水相経験者でもある斎藤氏が説明する場面もあった。
また、出席者からは「参院選に向けてコメ対策のプラスの効果が出てくるだろう」との声もあがった。
出席者らは、立憲民主党や国民民主党など野党にそれぞれパイプを持っており、参院選の最新情勢を協議した上で、選挙後の連立の枠組みのあり方についてもシミュレーションを行った。
現在、衆院では与党が過半数を12議席割り込む「少数与党」の状況であることから、その打開策についても意見交換が行われた。
これに先立ち、28日夜には、政治資金問題への対応や派閥の解消をめぐり距離ができていた岸田文雄前首相、麻生太郎最高顧問、茂木敏充前幹事長の3人が会談し、連携していくことを確認するなど、今後の政局をにらんだ動きが活発化している。