去年、広島市安佐南区のループ橋で、ダンプカーが乗用車に衝突し、親子3人が死傷した事故の裁判で、広島地裁はダンプカーの運転手の男に禁固3年の実刑判決を言い渡しました。
判決によりますと広島市安佐南区の無職・山嵜雅彦被告(59)は去年11月、広島市安佐南区のループ橋で、制限速度を超えてダンプカーを運転して対向車線の乗用車に衝突。車を橋から転落させ、乗っていた夫婦を死亡させたうえ、娘を意識障害にさせた罪に問われています。
これまでの裁判で弁護側は「一時的な体調不良が起きた可能性がある」と主張していました。
29日の判決公判で広島地裁の櫻井真理子裁判官は、「道路状況を認識して操作は出来る状態だったと認められ、健康にも問題がなかったと本人が述べていることから、原因とは言えない」と指摘。
「衝突地点まで加速して速度超過運転の危険性を軽視しており、刑事責任は重い」として、山嵜被告に対し禁錮3年の判決を言い渡しました。(求刑:禁錮5年)