秋田市の海浜公園で風力発電の風車のブレードが落下した事故で、28日、破損したブレードが現場から運び出されました。ブレードは茨城県の施設に運び込まれ、調査委員会が事故原因を究明します。
この事故は5月2日、秋田市新屋町の新屋海浜公園で、さくら風力が設置した陸上風車からブレードが落下したものです。
近くでは81歳の男性が倒れているのが見つかり、その後死亡しましたが、警察は落下したブレードが当たった可能性もあるとみて、事故との因果関係を慎重に調べています。
風車のブレードは、23日に破損したブレードが風車の発電機を格納したナセルから取り外され、残る2本のブレードも27日までに取り外されていました。
高橋朋弘記者:
「交通規制が解除され、中に立ち入ることができるようになりました。あずまやの近くには花が手向けられています」
男性は風車のブレードに当たって亡くなったのか。その原因の究明に向けて28日午後1時ごろ、現場の新屋海浜公園では風車の保守管理業務を担う日立パワーソリューションズの作業員などが、重機を使って破損したブレードを搬出する作業に取りかかりました。
高橋朋弘記者:
「時刻は午後1時20分過ぎです。破損したブレードの一部がいま現場から運び出され、トラックに載せられました」
大型トラック5台に載せられたブレードは、茨城県の日立パワーソリューションズの施設に運び込まれ、調査委員会が事故原因を調べます。残る2本のブレードは運び出さず、現場で保管されます。
また秋田市は、今回の事故を受けて市内11の発電事業者を対象に7日から実施していた点検状況や安全対策などを聞き取る調査を終えたことを明らかにしました。市は調査内容をまとめ、6月議会で報告することにしています。