銀行員になりすまし、「預金のノルマに協力してほしい」などと嘘をつき、交際女性ら3人から現金約6000万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われている男の裁判が28日、鹿児島地裁で開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。
詐欺と傷害の罪に問われているのは住所不定・無職の日高洋被告です。
起訴状によりますと、日高被告は2017年から2022年にかけて、当時交際していた女性と知人の3人に対して、銀行員になりすました上で「出世のために預金のノルマが必要」などとうそをついて、総額約6000万円を騙し取ったとされています。
また、被害者のうち返金を求めた2人に対し、突き飛ばすなどの暴行を加え、けがをさせたとされています。
28日、鹿児島地裁で開かれた公判で、日高被告は800万円分の詐欺事件と傷害罪については否認しました。
検察側は冒頭陳述で日高被告が騙し取った金の使い道について、自身が出場するカーレースや、クレジットカードの返済にあてられたと明らかにしました。
次回の裁判は6月27日に開かれます。