アメリカのケネディ厚生長官は27日、自身のXにビデオ声明を投稿し、「健康な子どもと、健康な妊婦に対する新型コロナウイルスのワクチン接種の推奨をやめる」と発表しました。
ケネディ長官はビデオ声明にFDA=食品医薬品局の長官で外科医のマカリー氏、そしてNIH=国立衛生研究所の所長でバイデン政権のコロナ政策を批判していた学者のバタチャリヤ氏を伴って登場しました。
ケネディ長官:
健康な子ども、そして健康な妊婦に対するコロナワクチン接種は本日、CDC=疾病対策センターが推奨する予防接種のスケジュールから外された。これが常識であり、優れた科学である。
これで我々は「アメリカを再び健康にする」というトランプ大統領の公約の実現にまた一歩近づいた。
ケネディ氏はワクチン懐疑派として知られていて、ビデオ声明でも「去年、バイデン政権は臨床データが不十分なまま、健康な子どもへの追加 接種を推奨した」と強調しています。
今回のビデオ声明にはCDCの所長や担当者は登場せず、従来、ワクチン政策に必要とされる承認の手続きを経ておらず、批判の声も出ています。
また、アメリカ産科婦人科学会は「今回の発表は非常に残念であり、ワクチン接種のメリットを示す明確な証拠があるにもかかわらず、今回の発表を受けて、妊娠中の人の接種が減る可能性を懸念している。
妊娠中のコロナワクチン接種は安全で、妊婦と生まれた子供を守ることにつながる」とする声明を発表しています。