地震と豪雨の被害を受けた輪島市の福祉施設「ひなたぼっこ」。入居する高齢者たちは2度にわたり集団避難を余儀なくされました。豪雨からおよそ8カ月、きょう久しぶりに入居者たちが  元の施設に戻りました。

スタッフ「おはよう」
グループホーム「ひなたぼっこ」。
認知症を患う高齢者が暮らす輪島市の福祉施設です。去年の能登半島地震に加え豪雨災害でも床上浸水などの大きな被害を受けました。元日の地震後、入居者たちはおよそ3カ月間かほく市の施設へ集団避難。その後、一旦もとの施設に戻れましたが、今度は豪雨のために輪島市内の別の施設で避難生活を送っていました。きょうはおよそ8カ月ぶりとなる「里帰り」です。

スタッフ「(私のこと)わかる?」
入居者「わからん」
スタッフ「事務の人、あそこにいつもいる人。わからん?」

スタッフ「みなさん、元気に戻ってきてくれて嬉しいです」

入居者「自分の家に来たみたいや」
記者「安心ですか?」
入居者「安心や。元気になったら、この周りの草をむしったりしたい。」

ひなたぼっこ高橋 美奈子 所長
「2回目が8カ月にも(避難が)及んだので本当にみんな途中で心折れると言うか疲れて。皆さん帰りたいと言ってましたから、今は本当にこれからリスタートと言うかね」

ただ、心配な事もあります。施設の近くには、今も豪雨で崩れた土砂や倒木が残っていて、対策工事は7月までかかる見通しです。

ひなたぼっこ高橋 美奈子 所長
「大雨が降ったら土嚢を積むとか対策はされるんですけども、一応そのために十分な避難計画も立ててまた避難もありうるということ。とにかく異常な事態というか想定を超える事が続くのでその辺は心配ではありますけども対処はしていけるかなと思っています」

石川テレビ
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