公共交通の在り方について話しあう会議が開かれ、高知市春野地域のバス路線の一部区間が廃止される事が決まりました。
この会議は将来にわたって高知市内の持続可能な公共交通を考えるために設置されたもので、有識者や利用者らが地域で支える仕組みづくりや運行便数の見直しなどを検討しています。
今回は、とさでん交通が高知市春野地域のバス路線の再編計画について説明。「JAはるの」から「東諸木」バス停までの実態を調査した結果、利用者は小学校に通う児童が最大で7人と極めて少なく、採算が取れないことがわかりました。
デマンド型乗合タクシーで移動手段は確保できるとして今年10月からこの区間を廃止する方針を示しました。
委員からは「どんな検討をして廃止するのか利用者に説明がない」などとさでん交通への意見も出ましたが最終的には了承されました。
高知市地域公共交通会議(高知工科大学名誉教授)熊谷靖彦会長:
「われわれ利用者もとさでん交通さんも一緒の運命共同体だと思ってます。みなさんが納得するような説明が非常に重要。われわれもそれを非難するんじゃなくて、一緒になって考える」
また会議では公共交通機関を補完する情報サービスとして、4月高知市で導入された「こうちTAXIアプリ」の利用状況も紹介されました。
市内を走るタクシーをスマホアプリで呼ぶことができるサービスで、26日までの新規登録者は9600人を超えるなど好調と報告されました。
次の会議は11月で来年度のバス路線再編について検討する予定です。