鹿島市の酒蔵通りに約100年以上昔の建物を改築した新たな宿泊施設がオープンしました。歴史を残しながら新たに生まれかわった施設を建築学科出身の原竹アナウンサーが取材しました。
【原竹アナウンサー】
「白壁土蔵造りや洋風建築など、様々な建築形式の町屋が立ち並ぶ鹿島市の酒蔵通り。伝統的建造物群保存地区に指定されたこの地区で、この歴史に調和した新しい宿泊施設がオープンします」
施設をオープンしたのは日本酒「鍋島」を醸造する富久千代酒造です。
【富久千代酒造三代目 飯盛直喜代表取締役】
「次の目標は、この佐賀、九州から、日本を代表する酒を作っていきたい。という大きな目標があります」
宿泊と料理を楽しめる”オーベルジュ”「Fuku」とそのはなれ「とと」です。
築95年の旅館を改築した「Fuku」は、1階がレストラン、2階が宿泊施設になっていて、国立競技場などを設計した隈研吾事務所が設計を担当しています。
【隈研吾さん】
「伝統と現代というものが両方感じられるようなもの。それが鍋島のお酒のブランドも伝統と現代両方感じられるものかなという風に思って、そういう鍋島というブランドの持っているある種の現代性みたいなものもここで表現したいなと思いました」
宿場町として江戸時代から栄えた酒蔵通りの伝統と現代を融合した所はこんな細部にも現れています。
【原竹アナウンサー】
「レストラン1階のこちらの柱は、金輪継ぎで昔の柱と新しい柱が継がれています」
約40メートル離れた場所にある離れの「とと」は1800年代に建てられた民家を改築した宿泊施設で、佐賀市の建築家、川崎康広さんが設計を担当。
柱や梁、漆喰をできるだけ保存することで、歴史的な建築を体感しながら泊まることができます。
予約はインスタグラムや電話などで受け付けているということです。