松江市が観光振興の財源確保のため、2025年12月から導入する「宿泊税」について、事業者を対象にした説明会が5月27日に開かれました。島根県内では、出雲市も宿泊税導入の方針を決め、具体的な検討を始めます。
松江市のくにびきメッセで開かれた事業者向けの「宿泊税」の説明会。
16人の参加者を前に、市の担当者が導入の経緯や税収の使い道、事務手続きの注意点などを説明しました。
松江市が12月から導入する宿泊税。
修学旅行などの学校行事に伴う宿泊や宿泊料金5000円未満の場合を除いて、市内のホテルや旅館などの宿泊者1人1泊につき200円が徴収されます。
27日の説明会では、参加者から導入の経緯をめぐり質問も…。
参加者:
今回導入ということになって、パブコメとかもされていたようなのですが/導入になったんですが、反対意見はすべて押し殺してしまったのか。
松江市財政部税務管理課・石倉要治課長:
免税点を設けるべきだという意見があったので、当初設けないとしていた免税点を設けて制度設計をして基本方針を固めてからという流れになっております。
説明会では、レジシステムの改修や事務経費の補助など導入時の支援策についても説明、市は、経営者や事務担当者向けの説明会を通じて、制度の周知を図り、スムーズな導入を目指したいとしています。
松江市財政部税務管理課・石倉要治課長:
事業者の生の声を聞けて、事務方として想定している部分、していない部分合わせていただきましたので、貴重なご意見として承っている。
一方、観光振興に向けた財源確保を目指す動きは、島根県内の他の自治体でも。
出雲大社や日御碕などの観光地を持つ出雲市。
27日に開会した定例市議会に、新たな観光財源を検討する委員会の設置条例案と100万円の関連事業費を盛り込んだ補正予算案を提出しました。
検討委員会の結論がいつまとまるかは未定ですが、市は、宿泊税を出雲大社周辺の渋滞対策など観光の魅力向上に向けた取り組みの財源にしたい考えです。