400年の時を超えて、長崎と大分のつながりを示す小さなメダイが見つかりました。

長崎県教育委員会は、佐世保市の早岐瀬戸遺跡で現在の大分県で作られたとみられるキリシタンの信仰用具「メダイ」が出土したと発表しました。

出土したメダイは、高さ24.8mm、幅17.8mmの青銅製で、円盤の上部に3つの角があるのが特徴です。


見つかったのは、佐世保市の早岐川沿いにある早岐瀬戸遺跡です。

2019年度から川の改修工事に伴う大規模な発掘調査が続いています。

メダイは信仰の証としてキリスト教信者が持っていたもので、長崎市でも多くのメダイが見つかっています。

今回、見つかったメダイに聖画像などの文様はありませんが、長崎県の埋蔵文化財センターの調査で角がある形状などから、16世紀のキリシタン大名大友宗麟の領内だった豊後、今の大分県で1586年までに作られたものだと分かりました。

長崎県内で豊後産のメダイが見つかったのは初めてです。

南蛮船が寄港していた平戸や西海市の横瀬浦と大分・豊後とのつながりから早岐地区に持ち込まれたものと見られていて、「長崎の開港以前のキリスト教の広がりを示す貴重なもの」と評価されています。

テレビ長崎
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