国民民主党の玉木代表は25日、小泉進次郎農水相に「あなたが『なんちゃって減反廃止』にとどめたことが今回の米価高騰の遠因になっている。その自覚があるか」と国会で直接、迫る考えを示した。
玉木氏は28日の衆院・農水委員会で小泉農水相に質問をする予定。
東京都内で行った街頭演説では、「コメ政策の根本的な転換をやろうと、小泉新農水相に“対決より解決”で提案していきたい」と述べた。
一方、かつて自民党農林部会長として農協改革などに取り組んだ小泉氏について、「2018年に当時、小泉さんらが安倍政権のもとで、『私達は減反を廃止した』と言ったが、実は廃止していない」と指摘。
その上で、「実際にやったのは、主食用米を作らなくするために、飼料用米を作ったら10アールあたり10万5000円も出すと言って、人間が食べる米ではなく、動物が食べる米をいっぱい作ったら税金をつけるという政策をやってきた」と述べた。
そして、「結局やっていることは減反政策と変わらなかった。ごまかしの減反廃止、『なんちゃって減反廃止』だ」と批判した。
玉木氏は、28日の国会質問で小泉氏に対し、「あなたが7年前に本来ならやらなければいけなかった本当の減反廃止をやらずに、農水族にも配慮しながら、『なんちゃって減反廃止』にとどめたことが今回の米価高騰の遠因になっている。その自覚があるか。今こそ与野党が協力して、本物の米政策の改革をやろうではないかと迫りたい」と表明した。