佐賀県内初の世界文化遺産「三重津海軍所跡」の屋外展示の工事が始まります。
「三重津海軍所跡」の保全に取り組む協議会には佐賀市や国、県などから委員7人が出席しました。三重津海軍所跡は船の操縦技術を教えたり修理をしたりするため160年以上前に佐賀藩がつくった施設です。2015年に福岡や長崎などの史跡とともに「明治日本の産業革命遺産」として県内初の世界文化遺産に登録されています。
協議会では事務局が屋外展示の工事を5月から始め2026年度中の完成を目指すことや工事後のイメージなどを委員に報告しました。三重津海軍所跡は遺構が地下に埋まっている“見えない”世界遺産のため、今回の工事で船の修理などを行っていた「ドライドック」の場所を地面に平面的に表示するなど工夫。さらに専用のタブレットをかざすと当時の様子の再現を見られることで来場者に史跡への理解や興味をより深めてもらう狙いがあるということです。