先月開幕した大阪・関西万博。これまでの来場者数は400万人を突破。
連日多くの人でにぎわい、大阪はまさに万博フィーバーの真っただ中。
しかしその裏で、関西のホテル料金はおっカネー事態になっているんです。
■アパホテル 前年に比べて客室の平均単価が約40%ほど上昇 1万4500円
【秦アナウンサー】「大阪・梅田にやってきました。大阪のホテルの高騰、実態はどうなっているのか取材してきます」
秦アナウンサーがやってきたのは大阪・梅田のど真ん中にあるアパホテル。
おととしオープン、客室の数は1700を超えます。総支配人の若宮さんに宿泊代の現状をお聞きすると…
【アパホテル株式会社 執行役員 若宮昌志総支配人】「先月4月の客室の平均単価が1万4500円ということで、前年に比べて約40パーセントほど上昇しております。万博期間中というのは客室単価というのは上昇傾向にあるかと思います」
■日本人と外国人ではホテル代高騰の感じ方に違いが
万博の影響で大阪のホテル料金はまだ上昇するおっカネ~状況だそうです。宿泊した人に話を聞いてみると…
【茨城県からの観光客】「ビジネスホテルでも高くなっているイメージはありますね。茨城なんて5000円いかないくらいで泊まれた。(出張費は)会社からいまは1泊1万円以内で出ます。超えた分に関しては自腹で払う」
【愛媛県からの観光客】「けっこう(ホテル代)高騰しているのでインバウンドの影響もあるんでしょうけど。1人6~7000円で泊まれてたのが、もう1万円ぐらいになってる気がします」
一方で海外からの観光客は…
【フランスからの観光客】「東京や大阪よりパリのホテルの方が高いよ」
【ドイツからの観光客】「価格は大丈夫。部屋は少し狭いけどね」
【オーストラリアからの観光客】「とても良い価格。安くはないけど高くもない。ちょうど間だわ」
日本人と外国人ではホテル代高騰の感じ方に違いがあるようです。
■「フェリーがホテルになるプラン」 安い時で(1泊)4990円
そんな中かなりおトクに一晩を過ごせる、とある宿泊プランの人気が高まっているそうです。
【秦アナウンサー】「神戸三宮フェリーターミナルにやってきました。見渡してもホテルらしきものは見当たりません。なぜ私は港に連れてこられたのでしょうか」
ということで、その真相を知る人物を直撃!
【ジャンボフェリー株式会社 永井咲さん】「神戸から小豆島・高松を結ぶフェリーを
運航しております。その夜の便に乗って神戸から高松まで行くんですけども、高松で降りずにそのまま船内に滞在して、神戸に戻ってくるというプランを始めました」
【秦アナウンサー】「フェリーがホテル?」
【ジャンボフェリー株式会社 永井咲さん】「フェリーがホテルになるプラン」
神戸から高松行きのフェリーに乗船。高松で降りずに、翌日の早朝に神戸へ戻るという、フェリーをホテル代わりに使うサービス“ふね泊”が人気となっているんです。
【秦アナウンサー】「それが安いんですか?」
【ジャンボフェリー株式会社 永井咲さん】「おひとり様、1番安い時で(1泊)4990円から泊まれます」
■「全く揺れてないですよ!片足でも立てる」秦アナウンサーが乗船
秦アナウンサーもふね泊を体験です。
乗船するのは3年前に就航した「あおい」。全長132m、定員は620人というジャンボフェリーです。人の移動手段としてだけでなく、物資の輸送でも活躍しています。
秦アナウンサーが乗船します。
【秦アナウンサー】「失礼いたします。す~ごい!全く船のなかっていう感じがしない。ホテルと言われてもわからないぐらい。めちゃくちゃきれい」
開放的なエントランスには自動演奏のピアノが、旅の始まりを演出してくれます。
フェリーは4階建て。一番上のデッキに出てみると…
【秦アナウンサー】「すごいすごいすごい。待って~すごい!絶景だ。いま汽笛鳴りました。いよいよ出航です。揺れないんですか?」
【ジャンボフェリー株式会社 永井咲さん】「揺れないです。瀬戸内海を走るフェリーなので全然揺れないです」
【秦アナウンサー】「全く揺れてないですよ本当に。片足でも立てる」
【秦アナウンサー】「音楽が流れております。なんですかこれは?」
【ジャンボフェリー株式会社 永井咲さん】「二人を結ぶジャンボフェリーという曲です」
【秦アナウンサー】「めっちゃいい曲」
■大人2人で泊まるとおよそ7000円 一番安いロフト個室
宿泊できる部屋は3タイプ。まずは一番安いロフト個室。
【秦アナウンサー】「かなり柔らかめのクッションになっていまして、枕なしでも寝れるくらいの柔らかさですね」
1人で泊まると4990円ですが…
【秦アナウンサー】「大人2人で泊まるとおよそ7000円ということで、1人あたり3500円程度。けっこうお安いですよね」
床暖房も備わっているので冬でも快適に過ごせます。
ロフト個室を利用するこちらの男性は…
【ロフト個室利用客】「ほどほどに広さがあっていいですね。家の寝床けっこう狭いので、逆に家よりも快適だな。動くホテルは最高です」
■ワンランク上のファミリー個室 大人3人で泊まれば1人あたり4000円
そしてワンランク上のファミリー個室。
一人で泊まると7990円。お連れ様1人につき1990円が加算されます。例えば大人3人で泊まると12000円ほど。1人あたり4000円で泊まれちゃうんです。
専用のWi-Fiも完備。電波が悪い海の上でもネットに接続することができます。
ファミリー個室を2人で利用した方は・・・
【ファミリー個室利用客】「1人5000円弱ですね」
【秦アナウンサー】「実感としては安い?高い?」
【ファミリー個室利用客】「とっても安いと思いました。海から見る夜景が全体的にコンパクトに美しく見えるっていうだけでも旅の醍醐味になるかと思います」
宿泊費が浮いた分、神戸のホテルでモーニングを楽しむそうです。
Q.ぐっすり寝れそうですか?
【ファミリー個室利用客】「寝られると思います。非日常を味わえるといったら一番身近な乗り物になるんじゃないかなと思って、僕は好きです」
■ふね泊は食事も魅力 お手頃価格のご飯
そして、食事も魅力の一つ。こちらのお店では、小豆島の名物・しょうゆせんべいやオリーブが入ったうどんを楽しめます。船内とは思えないほどおっカネ~お値段ですよね。(島うどん450円、オリーブうどん 450円など)
秦アナウンサーが注文したのは、『冷やしさぬきレモンうどん』お値段450円。
【秦アナウンサー】「おー氷入ってる。いただきます。うま~!モチモチ超えてムッチムチです。コシしか感じない。レモンも入ってるし氷も入ってるので、清涼感すごくあるんですけど、だしがまろやかだから、すごくバランス取ってくれますね」
お腹を満たした秦アナウンサーは、続いてふね泊ならではの絶景を見にいきます。
【秦アナウンサー】「いま明石海峡大橋の下をくぐるってことですよね。さあいま明石海峡大橋の下を通過しました~。けっこう高い。こう見ると。全然上だ」
明石海峡大橋を見ながらビール。ふね泊ならではの体験です。
なんとお風呂もついています。
【秦アナウンサー】「フェリーで入るお風呂最高ですね。気持ちいい」
さらに外の風を感じながら足湯を楽しむこともできちゃうんです。いたれり尽くせりです。
【秦アナウンサー】「いま高松港に到着したんですが、我々はこのまま引き返して神戸港に再び帰ります」
■バルコニー個室 明るい時間帯には絶景も
続いて向かったのは、この船で一番お高いお部屋。
【秦アナウンサー】「え~すごい!外出れるんですか?」
こちらはバルコニー個室。一人で泊まると9990円。なんと専用のバルコニーが付いているんです。明るい時間帯には絶景が楽しめます。
【秦アナウンサー】「こちらに大人4人で泊まるとおよそ1万6000円。一人あたりだいたい4000円程度で泊まることができます。きょうはここでみんなで泊まりたいと思います」
一夜明け、午前4時50分。
【秦アナウンサー】「真っ赤な朝焼けが見えます。朝焼けはあんなに赤かったんだと人生での初めての気づきがありました。まもなく神戸港に着きます。ついに船旅が終わってしまいます。さみしいですね。『届けてよ、ジャンボフェリー』いい歌ですね」
(関西テレビ「newsランナー」2025年5月23日放送)