アメリカのトランプ政権が、名門ハーバード大学の留学生受け入れ資格を停止すると発表。
この事態に、日本一有名なハーバード大学卒業生パックンが、「イット!」に緊急コメントしました。

ハーバード大学卒・パックン:
前代未聞。全ての面において残念な決断。本当にひどい措置だと思う。

トランプ政権は、ハーバード大学が「反ユダヤ主義を助長し、中国共産党と協力している」と指摘。
新たに留学することができなくなっただけでなく、在学中の留学生も転校が必要となります。

トランプ大統領(4月):
ハーバードは恥だと思う。彼らがしたことは恥ずべきことだし、明らかに彼らは反ユダヤ主義だ。

大学によりますと、2024年度に在籍している留学生は約6800人。
全体の3割近くで、日本からの留学生も100人以上在籍しているということです。

この発表について、東大生に取材すると「今、兄がちょうど(ハーバードに)行っていて、一個下の後輩も長期留学しているので、どうなるか不安」「ハーバード大学に入るために相当な努力をして、相当な活動をしてきた人の努力をむげにするものだし無責任」などといった声がありました。

トランプ政権は大学に対して、資格を回復する条件として、留学生が参加した抗議デモに関する情報などを72時間以内に提供するよう求めています。

トランプ政権の要求はこれだけではないといいます。

ハーバード大学卒・パックン:
カリキュラム、先生の思想、留学生の思想とかも政府が審査しようとしていた。それが許されたら独裁国家への道を突っ走ることになるんじゃないか。

そして、発表された5月下旬という時期についても…。

ハーバード大学卒・パックン:
アメリカは基本的に9月入学、6月卒業。今追い出されたらほぼ4年間勉強した子も全部台なしになる。(大学には)徹底してあらがってほしい。大学のためにも、大学生のためにも、アメリカという国のためにも。

大学側は「政府の措置は違法」と非難。
受け入れを継続できるよう尽力するとしています。