熊本大学は大学院 生命科学研究部の50代の教授2人を、パワハラで戒告の懲戒処分としたことを明らかにした。今回の懲戒処分に対して、熊本大学の小川久雄学長は「再発防止と信頼回復に努める」とコメントしている。
パワハラで50代の教授2人を戒告
戒告の懲戒処分を受けたのは、熊本大学大学院生命科学研究部に所属し、熊本大学病院の医師でもある50代の教授2人。

熊本大学によると、1人目の教授は、2024年1月に他の病院に勤める医師に対して、熊本市内にある病院で診療支援させないように、関係者を通じて圧力をかけたパワハラを行ったという。

教授の圧力により、医師は市内の病院の診療支援から外され、熊本大学に訴えを起こしていた。この教授は、過去にも同じように圧力をかけ、診療支援から外すなどのパワハラを行い、口頭で注意を受けていた。

また、2人目の教授は2024年1月ごろ、同じ生命科学研究部に勤務する部下について、関係者に電話で「絶交を突き付けている」などと発言。

その事実を知った部下がショックを受け、出勤できなくなり、大学にパワハラを訴えたという。
「再発防止と信頼回復に努める」
大学はそれぞれ調査委員会を立ち上げ、5月22日付で2人を戒告の懲戒処分とした。大学は2人の認否や態度などは明らかにしていない。

今回の懲戒処分に対して、熊本大学の小川久雄学長は「ハラスメントが起こったことは誠に遺憾。再発防止と信頼回復に努める」とコメントしている。
(テレビ熊本)