「本日、被疑者を通常逮捕いたしました」(5月21日・小倉北警察署 谷山浩一郎署長)

「重機で…。人でも掘りよんかね」

死体遺棄の疑いで福岡県警に逮捕されたのは、北九州市小倉北区の土木建築会社社長、華山龍馬容疑者(46)だ。

この記事の画像(8枚)

警察によると、事件が起きたのは4月18日。華山容疑者は、北九州市小倉南区の資材置き場で父親の龍一さんの遺体を土の中に遺棄した疑いが持たれている。

遺棄現場の近くに住む女性は「(掘っていた?)そうです。すごい数の人が入っていた。重機で掘っていたから『何か掘りよんかね』と。『人でも掘りよんかね』と主人とは話していた」

事件の前日、父親の龍一さんは北九州市小倉北区の自宅周辺で不審な車に乗った後、行方不明になっていた。

龍一さんの知人によると「龍一さんは、意思が強いというか。悪い意味で頑固というか、昔気質、昭和の親父」だったという。それに比べると息子の華山容疑者は対照的でおとなしかったという。

警察は親子間で金銭トラブルなどがあったことを把握しているが、華山容疑者は死体遺棄容疑を否認している。司法解剖の結果、父親の龍一さんの死因は、何らかの方法で首を圧迫されたことによる窒息とみられている

華山容疑者と父親の龍一さんの間に、一体何があったのか。

新たに容疑者の知人女を逮捕

さらに23日、捜査本部は華山容疑者と共謀し父親の龍一さんの遺体を埋めたとして、知人の福田真美容疑者(42)を新たに逮捕した。福田容疑者は「やっていません」と容疑を否認している。

捜査関係者によると4月17日に龍一さんが不審な車に乗り、行方不明となる数時間前、容疑者2人が通話した記録が押収したスマートフォンに残っていたという。捜査本部は、2人が事件の打ち合わせをしていた可能性があるとみて詳しい経緯を調べるほか、殺人容疑も視野に捜査を進めている。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。