「札幌市中央区にあるこちらのガソリンスタンドでは、補助制度開始を受け、レギュラーガソリンの価格を5月21日から2円値下げしています」(水上孝一郎記者)

ガソリン価格の高騰を受け5月22日、政府はガソリン1リットルあたり段階的に10円引き下げる新たな補助制度を始めた。

21日に発表された北海道内のレギュラーガソリンは180.7円。

3月から180円台の高値が続いている。

シン・ガソリン補助金スタート

今回の補助金は、急な需要増加などで流通が混乱しないため、段階的に行われる。

資源エネルギー庁が示した補助金の移行イメージは、ガソリン価格が185円で一定の場合、最初の1週間で5円、その後、1週間ごとに1円下がるように補助額が追加されていく。

22日から1週間の補助額は5円の引き下げと、原油価格が上昇した分を加えて、7.4円となっている。

「22日(店の)タンクに入っているのは制度開始前のものではありますが、22日から政府の補助金が始まったということで、先行して、お客様に喜んでもらうために値下げに踏み切りました。燃料が下がれば、その分(物価など)下がるものも並行してあると思うので、そこが影響してくればうれしい」(ビックセルフ東橋 工藤祐一店長)

補助金は、石油元売り会社に支給されるため、店頭価格に反映されるのは2~3週間かかる見込みだが、こちらのガソリンスタンドは先駆けて、値下げに踏み切った。

「ガソリンはいつも入れるので助かります。もっともっと下がってもらうとありがたいです」(給油に訪れた男性)

すでに値下げを行っているスタンドも
すでに値下げを行っているスタンドも
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「暫定税率をやめてくれた方が助かる」 “抜本的な対策”求める声も―

一方、抜本的な対策を求める声も。

「(ガソリン価格が)下がるのは助かるんですけど、暫定税率をやめてくれた方がまだ助かる。暫定できていたから、ケジメをつけて廃止してもらいたい」(給油に訪れた男性)

「レギュラーガソリン80円台の時代を知っているんで。90円台とか。(暫定税率)廃止はしてほしい」(給油に訪れた女性)

経済産業省によると、原油価格が今の水準のまま続けば10円引き下げとなるのは6月中旬ごろだという。

段階的な値下げが予定されている
段階的な値下げが予定されている

政府の補助金は、石油元売り会社への支給となるため、私たちが給油をするガソリンスタンドへの価格反映には、タイムラグがありそうだ。

いつ給油すると補助金が反映された価格になるかについては、早いガソリンスタンドでは、5月24日~25日の週末からになりそうだという。ただ、おおむね2~3週間後の6月上旬以降になる見込みだ。

また、この定額10円の補助金がいつまで続くかというと、”暫定税率”の結論が出て実行されるまでということだ。

10円補助は”暫定税率”の結論が出るまで続く
10円補助は”暫定税率”の結論が出るまで続く
北海道文化放送
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