石破首相は23日、アメリカのトランプ大統領と電話会談し、関税をめぐる閣僚協議について、「生産的な協議が行われることを期待している」と伝え、両首脳は6月中旬のG7サミット(主要7カ国首脳会議)の際に、対面で会談することを確認した。
日米首脳による電話会談は23日午前11時から約45分間行われ、終了後、石破首相が記者団に会談の内容を説明した。
石破首相によると、会談はアメリカ側の申し出で行われ、関税をめぐる日米協議のほか、経済安全保障にかかる協力など諸課題について意見交換した。
日米の関税交渉をめぐっては、赤沢経済再生相が訪米し日本時間の24日に閣僚協議を行う予定だが、電話会談で石破首相はこのことに触れ、「閣僚間において生産的な協議が行われることを期待している」と伝え、トランプ氏も同意した。
また両首脳は、6月にカナダで行われるG7サミットの際に対面で会談することを確認。石破首相は「対面での会談を楽しみにしている」と伝え、トランプ氏も「そうだ。楽しみにしている」と応じた。
さらに石破首相は、記者団に「状況によっては私自身が訪米して、直接話をすることもあり得る」と述べた。
一方、トランプ氏からは、中東訪問の成果の説明などがあったという。