原爆の語り部として長年、活動し、2024年11月に亡くなった小峰秀孝さんをしのぶ会がこのほど長崎市で開かれました。

小峰さんをしのぶ会には共に活動を続けてきた被爆者や同級生など約80人が参列しました。

小峰さんは4歳のときに爆心地から約1.5キロの自宅近くで被爆し、やけどで右足が変形して子供のころから、いじめや差別を受けてきました。

食道がんで食事をとることすら難しくなっても、亡くなる5カ月ほど前まで修学旅行生などに壮絶な体験を語り続けました。

小峰さんの長男・英裕さん
「私も二世として語り部をしっかりしていき引き継いでいこうかなと」

長崎市在住の漫画家・西岡由香さんは5月、大阪・関西万博の国連パビリオンで小峰さんを題材にした漫画を展示しました。

西岡由香さん
「(小峰さんは)生涯をかけて『どんなにつらい目にあっても人は生き抜いていくことができる』とご自身で示してくださった」

集まった人たちは在りし日の小峰さんとの思い出を語り合いながら、核兵器廃絶への思いを次の世代につないでいこうと決意を新たにしていました。

テレビ長崎
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