「おいしいチャーハン」を食べると脳が覚醒し、集中力が高まるという意外な研究結果が明らかになった。九州大学とニチレイフーズなどによる実験で、味の満足度が高いほど脳波に覚醒反応が見られた。おいしさがやる気や集中力に影響を与える可能性が示され、認知症の予防や学習・作業効率の向上も期待されている。

チャーハンで脳が覚醒!九州大学などが実験

“おいしいチャーハン”を食べると“脳が覚醒する”という意外な結果が明らかになった。なぜチャーハンと脳が関係しているのか。

冷凍チャーハンを使って実験を行ったのは、九州大学とニチレイフーズなどの研究グループだった。

行われた“チャーハン実験”のイメージ資料
行われた“チャーハン実験”のイメージ資料
この記事の画像(11枚)

研究グループは「おいしいチャーハン」を食べたグループと「普通のチャーハン」を食べたグループの脳波を分析した。その結果、「おいしいチャーハン」を食べたグループの方が脳が覚醒し、集中している状態が見られた。

さらに別の日に同じ人に「おいしいチャーハン」と「ややおいしいチャーハン」を食べてもらい、味の主観的な評価と脳波の関係も調べた。

脳が集中・覚醒した状態になるおいしいチャーハンのイメージ資料
脳が集中・覚醒した状態になるおいしいチャーハンのイメージ資料

おいしいと感じた度合いが高いほど、より集中・覚醒した状態になる傾向が確認された。

おいしさが集中力高める!認知症予防に期待

今回の結果により、おいしい食事は幸せを感じるだけでなく、脳を覚醒させ、やる気を引き出す可能性が示された。

多くの分野への応用が期待されている冷凍チャーハンを使った実験
多くの分野への応用が期待されている冷凍チャーハンを使った実験

今後は認知症の予防や学習・作業効率の向上など、多くの分野への応用が期待されているという。
(「イット!」 5月22日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)