日本維新の会の前原共同代表は22日の記者会見で、石破内閣に対する不信任決議案の提出に慎重な立憲民主党に対し、「首を取れる時に取りに行かなければ、取ることができない」と述べた。
会見で前原氏は、江藤前農水相の辞任に言及し、「野党がまとまれば不適切な大臣は辞めさせられることが可視化され、国民にも共有された」と指摘。「今の石破内閣が果たして国民が望む政策を実行できているのか。不信任に値しないか。しっかり問われるべきだ」と述べた。
そして、「政治家を30年余りやってきた中での本能、経験則から来るものであるが、首を取れる時に取りに行かなければ取ることができない」との認識を示した。
その上で、「昔は戦で殺し合いをしていたが、それはよくないということで、民主主義、選挙制度ができたが、本質は戦だ。手を緩めた方が負けだ」と強調した。
前原氏は「どう考えるかは立憲さんに任せるが、首を取りに行くつもりがあるのかどうかという意思次第だ」と述べた。
前原氏は21日、石破首相との党首討論後の会見で、社会保険料引き下げなどをめぐり、自民・公明・維新の3党協議が決裂した場合、内閣不信任案が提出されれば賛成する考えを示している。