くら寿司が展開する高級店が、首都圏に初進出しました。
こぼれ落ちそうないくらに、冷凍をしていない生本マグロ、そして鹿児島県産のあぶりうなぎ。
回転寿司チェーン・くら寿司の高級ラインとして関西で展開する「無添蔵」が首都圏に初進出。
来週29日のオープンを前に、22日、報道陣に公開されました。
回転レーンがあるのは通常のくら寿司と同じですが、黒を基調としたシックな内装で客席は59席。
職人がひと手間をかけたネタや希少性の高いネタなど、メニューは通常のくら寿司よりも多い200種類以上。
福井県の漁港でその日朝獲れた魚を北陸新幹線で運び、夕方には提供するなど、プレミアム店ならではのこだわりが随所に。
自身ですりおろす本わさびもメニューに用意されています。
首都圏進出の狙いを、くら寿司取締役広報宣伝・岡本浩之IR本部長は「地方はなかなか出店が飽和状態。都心部はまだまだ出店の余地がある中で、都心部への出店を加速していくために、新たな選択肢として非常に有効になると考えている」と話しました。
大手チェーンは売り上げを伸ばすなど、好調に推移してきた回転寿司業界ですが、実はこの2年ほど出店数は減少傾向に。
各社の出店で地方の幹線道路エリアが飽和状態にあることや、競争が激化したことが一因とみられています。
今回の店舗では都市部ならではの立地を生かし、アルコールのラインアップも強化。
車での来店客が多い地方では難しかった客単価のアップにも期待しています。
くら寿司取締役広報宣伝・岡本浩之IR本部長:
客単価は2倍。中目黒店の様子を見ながらにはなるが、全国の都心部を中心に100店舗を目指していきたい。
コストパフォーマンスと高級路線の二極化が進む外食産業。
都市部シフトを強化することで売上拡大を狙います。