破産手続きを進める仕出し弁当の製造会社富山市の「ユニオン・ランチ」の従業員が組合を設立し、22日に未払い賃金の支払いなどについて会社側に要求しました。
富山市の「ユニオン・ランチ」は食材価格の高騰分を価格転嫁しきれずに経営が悪化し、約5億7900万円の負債を抱えて4月から破産手続きを進めています。
また、従業員130人余りは今月30日で解雇されることになっていますが、これまで会社からの十分な説明はありませんでした。
今月12日、従業員4人が労働組合を設立して未払い賃金の支払いなどの交渉を進めていて、22日会見を開いて要求を訴えました。
要求では、未払いの賃金や退職金の支払いのほか有給休暇の買い上げ、パートタイマーへの退職金の支払いも求めていますが、会社からは一部の要求について断られているということです。
*全国一般ランチユニオン 伊藤厚志分会長
「えっ!という感じで一瞬で放り出された。そういう感じだった。手だてというか、退職金の問題、未払い賃金の問題を支払わないことがないようにしてほしい」
会社は23日、従業員への説明会を開くとしていて、組合は根気強く支払いなどを求めていくことにしています。