22日午後、宮崎県綾町の中学校で、校外学習から帰ってきた生徒9人が、熱中症とみられる症状を訴え、このうち8人が病院に搬送されました。全員意識はあるということです。
消防によりますと、22日午後2時40分ごろ、綾町にある綾中学校の養護教諭から「複数の生徒が熱中症とみられる症状を訴えている」と消防に通報がありました。
綾中学校によりますと、中学1年生の生徒9人が頭痛や吐き気、手足のしびれ、痙攣など、熱中症とみられる症状を訴えていて、このうち8人が宮崎市内の病院に搬送されました。全員意識はあるということです。
(江川琴実記者)
「体調不良を訴えた生徒は、こちらの畑で20分ほど、ゴボウの収穫体験をしていたということです」
綾中学校によりますと、生徒たちは22日午前8時半から校外学習で町内の吊り橋での調査活動や農作業の体験などをしていました。
農作業が終わった直後に一部の生徒が体調不良を訴え、学校に戻ったあと、さらに複数の生徒が気分が悪いと訴えたということです。
(綾中学校 黒木弘恵教頭)
「暑さ対策としては帽子をかぶる。マスクをはずす。ジャージはぬぐ。水筒をしっかり準備して、こまめに水分をとることを説明していました。現地の状況などの把握がまだ足りなかったと反省はあります」
県内では22日、西都市で31.5℃、美郷町神門で31.2℃を観測するなど、ほとんどの観測地点で今年1番の暑さとなっていました。