窓ガラスが割れた校舎…閉校した熊本県内にある小学校。
豪雨被害に見舞われた小学校で明らかになった“廃校荒らし”…その現場を取材した。

町民「1階の窓ガラスが全て割られて…」

5年前の「令和2年7月豪雨」で川が氾濫するなどして甚大な被害に見舞われた、熊本県の芦北町。

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“廃校荒らし”は、当時の豪雨で浸水などの被害を受け、3年前に閉校した海路小学校で起きた。

記者リポート:
後ろに見える校舎の窓が無くなっていて、地面にはガラスなどが散乱しています。

現在、立ち入り禁止となっているこの校舎内で2025年3月、水道の蛇口がなくなっているのを見回り中の職員が発見した。

さらに5月4日には、別の被害も確認された。

発見した町民:
校歌の楽譜を探すために役場に許可を得て入った。1階の窓ガラスが全て割られていて…。

ほとんどが割れていたという校舎1階の窓ガラス。

その窓の向こうには、今も本が残されたまま。

割れた窓ガラスの奥にあったのは大きな石。これを投げつけて割ったのか…。

発見した町民:
役場にも水害後のままではなく「掃除をしてくれ、させてくれ」ともお願いしていたのに、思いを踏みにじっていて怒りを感じる。

小学校から車で10分…元診療所の建物でも同様被害

さらに、町では同様の被害が他の場所でも発生していた。

小学校から車で10分ほどの所にある、元診療所の建物でも同様の被害が確認された。

「施錠されているはずのドアが開いている」

5月13日に住民から連絡を受けた職員が中を確認したところ、全ての蛇口が盗まれていた。

被害額は37万円にのぼり、周辺が荒らされていたという。

町は警察に被害届を提出。警察は捜査を行うとともに、「不審な人物を見かけたら通報してほしい」と注意を呼びかけている。
(「イット!」 5月22日放送より)