東京・栃木・愛媛・沖縄にまたがる巨額詐欺事件の犯行グループが摘発され、主犯格の小笠原惇容疑者(40)や17歳少年ら10人もの人物が逮捕された。容疑者らはe-Taxを悪用し還付金576万円を詐取。FNNが独自に入手した裏マニュアルには「逮捕リスクほぼなし」などと書かれていて、被害総額は数億円規模に上るとみられている。

「逮捕リスクほぼなし」犯罪マニュアル

4月、高知龍馬空港で撮影されたのは、捜査員に囲まれる覆面の男、小笠原惇容疑者(40)。

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さらに、金色の長髪をなびかせる盛海斗容疑者と、カメラに向かって手を振る逮捕された17歳の少年の姿が続く。

東京・栃木・愛媛・沖縄。4都県にまたがる巨額詐欺事件の犯行グループが摘発され、22日までに10人もの人物が逮捕されていた。主犯格とみられるのは、小笠原惇容疑者(40)。

2024年度、4都県の税務署にウソの所得税の申告書を出し、還付金576万円をだまし取った疑いが持たれている。

FNNは、グループ内で共有されていた犯罪マニュアルを独自入手した。

準備する物として記載されていたのは「裏切らない心」。また、仕事の内容には「逮捕リスクほぼなし」などと書かれていた。

闇バイト動員し数億円詐取か

還付金を騙し取った手口としてグループが悪用したのは、ネットで確定申告ができるe-Taxだった。

警察への取材によると、募集した闇バイトに入手させたe-TaxのIDとパスワードを使い、ウソの所得税の還付金を請求するというものだった。

高知県警は数百人が詐欺に関わり、被害総額は数億円に上るとみて、余罪を捜査している。
(「イット!」5月22日放送より)

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