九州電力の原子力発電所では初の「内部被ばく」。玄海原発3号機の定期検査中、男性作業員が微量の放射性物質を体内に取り込んだことが確認されたことを受け、九州電力は佐賀県に原因と対策について報告した。
“内部被ばく”の原因は?
5月10日、定期検査中の玄海原発3号機で、原子炉容器のふたの手入れ作業をしていた39歳の男性作業員が微量の放射性物質を体内へ取り込み、内部被ばくしたことが明らかになった。

このため九州電力原子力発電本部の篠原雅道副本部長は、5月20日、佐賀県に原因と対策について報告書を提出した。
作業員の綿手袋に放射性物質が付着か
九州電力によると、男性作業員がゴム手袋などを外す際に、中にはめていた綿手袋に放射性物質が付着し、その状態で顔あたりを触った可能性や、顔全体を覆うマスクを取り外す際に放射性物質が顔に付着した可能性があるという。

今後はマスクの表面を拭き取る作業と綿手袋を取り替える作業を脱衣の際の手順に加えることなどで、再発防止につとめるという。

九州電力原子力発電本部 篠原雅道副本部長:
我々原子力発電に携わるものが全ての人間が気を引き締めてですね、コツコツやることが大事だと思います

九州電力の原発で内部被ばくが確認されたのは今回が初めて。今のところ被ばくした男性作業員に異常は見られていないという。
(サガテレビ)