【江藤大臣】
「国民の思いを十分にくみ取れなかった、まさに不適切な発言だったと思います」
「コメを買ったことがない」と佐賀市で発言し、批判が集まった江藤農水大臣。続投の方針から一転、21日午前、石破総理に辞表を提出しました。
【江藤大臣】
「極めて不適切な発言をしてしまった、このことは改めて国民の皆様方に心からお詫びを申し上げたいと思います」
事実上の更迭に県民からは厳しい声が。
【佐賀県民】
「笑いをとりたいということだったが、佐賀の人もそれでは笑わない。もっと厳しい目で、農家が高齢で作っているので、何を言っているのかということ」
【佐賀県民】
「(辞任は)当たり前かなって思いますよ、あれだけのことを国民感情を無視して、あのいい方ってのやっぱりないかなと思いますね」
【佐賀県民】
「大臣の発言はあっちゃならんことでしょ、常識的に考えてさ、実際買ってませんって、じゃあ支持者からもらってるんでしょ」
【佐賀県民】
「(コメを)買ったことない…」
「有り得るのかなそういうのがっていう」
「この今の国だったら、コメの状況とかもわかっていない状態で(大臣に)なっているのはちょっと」
問題の発端となったのは5月18日、自民党佐賀県連が佐賀市で開催したセミナーでの発言。自民党佐賀県連は…
【自民党県連 藤木卓一郎幹事長】
「玄米の流通も大きな選択肢のひとつになるのではないかという主張だったので、米を買ったことがないという言葉遣いの取り沙汰されかたが結果として辞任にいたったことに対しては、その話を一連のものとして聞いている者からすると、きわめて残念だったなと。(小泉氏には)消費者サイドと生産者サイド全般にわたって、バランスの良い農政を展開してもらえることを心から期待をして希望をしておきたい」
一方、立憲民主党佐賀県連は「慎重かつ責任持った発言をすべき」と厳しく批判します。
【立憲民主党県連 山田誠一郎幹事長】
「あの発言も農家に対しては非常に失礼。消費者、農家の立場に立った発言はしていただきたい」
Q後任に期待すること「生産者、一次産業のことをしっかり考え、またこの時期だから消費者のことも考えて、責任を持ってできる人、精通される人が農林水産大臣になっていただけたら」
後任の小泉進次郎氏はさきほど正式に農水大臣に就任しました。
【小泉進次郎議員】
「毎日の生活の中で日々感じておられるこの米の高騰に対して、スピード感をもって対応できるように全力を尽くしていきたい」
小泉氏の起用に県民は。
【佐賀県民】
「主婦としてはすごく困っていてパンとかあと麺類でまかなっている状況、小泉さんに市民の目線に立ってもらって頑張ってもらいたい」
【佐賀県民】
Q今後に期待することは?「ないね、なんのかんの言うたってどうやって巻き上げるかしか考えてない…ていう感じです」
JA佐賀中央会は江藤氏の辞任について「手腕を期待していただけに残念」とした上で、「実効性に向けた取り組みを強力かつ着実に進めていただけることを期待します」としています。
コメ不足・価格高騰を打開し信頼回復につながるのか、石破総理は「一層の緊張感を持って課題の解決にあたる」としています。