毎週水曜日は青坂気象予報士の「空ナビ」です。
これから先の週間予報をみると、雨が降らない日でも晴れたり曇ったりの小刻みな天気変化が多くなりそうです。土曜日は再び雨が降るでしょう。その後もすっきりしない天気が続くそうです。
日差しがあってもその近くには雲がでているような天気がこれから1週間は増えていきそうです。
そんな時は、ちょっと空を見上げてみてください。
雲が出やすいということは、色んな種類の雲が出るということ。
それだけ雲が出やすい天気変化の中、発見するとラッキーな気分が得られる…オススメの雲がありますのでみなさんもぜひとも探してみてください。
ところで、「雲」と言えば何色でしょうか?
(スタジオとやりとり)
「白…ですか?」
では、こんな雲はいかがですか?
ご紹介した雲は、真っ白というより少し赤みがかかっている。
雲と言えばもちろん”白”ですが、特徴は雲自体が色づくこと、虹色のようなグラデーションが不規則に現れているのがポイントです。
名前は「彩雲(さいうん)」と呼ばれています。
特有の季節や気象条件があるわけでもないんですが、雲と太陽のちょっと位置関係でなかなか見つけづらい=見逃してしまう雲ではあります。
なぜこのような雲が見られるのか…「彩雲」は太陽の存在が不可欠です。
白っぽく見える光は実は7色の光が合わさっていまして、雲の中にある水の粒にあたるとそれぞれの色の光が波長の違いによってそれぞれ違う方向に分解されます。
虹もおおまかな仕組みとしてはこれと共通していて、彩雲に関しては色のグラデーションが雲自体に現れるものになります。
ただし、直射日光を見るときは気を付けてください。
ちなみに虹は太陽を背にしたときの目線の先に見られるものですが、一方で彩雲は、太陽のそばに現れやすいので直射日光で目を傷つけないようにご注意ください。
雲を見るというよりは、撮影した画像で確認するようにしながらお出かけの際には探してみてください。