宮城県大崎市のガソリンスタンドで500円玉ではなく韓国の500ウォン硬貨が使われていたことがわかりました。大きさもデザインもよく似ている2つの硬貨。誤って紛れ込むケースがあり、過去には事件も起きています。

記者リポート
「大崎市のこちらのガソリンスタンドで使われたのが、この500ウォンです。日本の500円玉と比較してみると、デザインも大きさも非常によく似ていることが分かります」

韓国で使われている「500ウォン」硬貨。日本円では約50円です。日本の500円玉と比べてみると直径は26.5ミリとまったく同じ。デザインもよく似ています。

大崎市のガソリンスタンド 鬼澤脩平店長
「ぱっと見ただけでは500円と勘違いしてしまう大きさ、色合い。デザインも近いところがあったので、間違って受け取ってしまったのでは」

5月16日、売上金を数えていたら出てきたという500ウォン硬貨。店に自動精算機はなく支払いは現金のみのため、客から受け取った硬貨の中に紛れ込んでいたのではないかということです。

じつは過去には500ウォン硬貨を悪用した事件も…。

記者レポート(1997年)
「これが見つかった変造500ウォン硬貨です。これを自動販売機の中に入れますと500円と識別されてしまいます」

穴を削って500円玉と同じ重さにし、自動販売機に誤った識別をさせてつり銭を盗む手口です。当時、全国で被害が相次いだため、防止の対策が取られました。

一方で、近年は大崎市のガソリンスタンドと同じように「客から支払われた現金に500ウォン硬貨が紛れ込んでいた」と訴える声がSNSを中心に全国で相次いでいます。宮城県警では、県内で目立ったトラブルは確認されていないとしています。

大崎市のガソリンスタンド 鬼澤脩平店長
「対面で精算している店は注意したほうがいい。客もつり銭をもらう時に、間違って500ウォンを渡してしまう店が出てきてもおかしくないようなデザイン。気を付けたほうがいい」

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。