ツイセキです。
広島土砂災害から今年で11年。
生まれる前の出来事で当時を知らない児童たちがいま、地域住民から学んでいます。
【辰已キャスター】
「すぐ近くに山があるこちらの安佐南区の長束西小学校です。この地区も11年前は被害を受けた場所ですが、時がたって風化しないようにということで、きょうも授業が行われます」
【地域の住民】
「これ長束西ですよ。長束西!みなさんが住んでいる街ですよ。こんな石は手で動かしても動かないですよ。ただ土砂と一緒に上から流れてきた」
4年生およそ50人を前に当時の状況を語る地域の住民…。
【地域の住民】
「泥水です。土に見えますが流れているんです。11年前の8月20日の状態です。朝早く撮った写真…これ道ですよ」
【2014年8月 広島土砂災害 当時のリポート】
「5カ所もしくは6カ所くらいから山肌が削り取られるような形で、ひとつの街が山からの土砂によって被災している状況です」
多くの住民の命が犠牲となり、ライフラインなど生活に甚大な被害をもたらした2014年の広島土砂災害。
【地域の住民】
「あそこの上の辺から崩れてきた。これが上までつながっている川。見ての通り水が全く流れていない。ここが詰まって岩とか木が行く場がなくなって、こっちに土砂が流れて…ブロック塀を壊して…」
安佐南区長束西地区では人的被害はなかったものの、団地内の住宅や道路に土砂があふれ、生活にも大きな影響を受けました。
あの日から10年の節目を迎えた去年から、地域の住民から学ぶ「防災授業」をはじめた長束西小学校…。
今年の4年生にとっては『生まれる前の出来事』です。
【4年生】
Q:メモは何枚分
「4ページ半」
Q:災害があったことは?
「知らなかったから、今お話を聞いてこんなつらいことがあったんだ。私たちもおうちの人に教えたり、友達のお母さんに教えたりしようかと思う」
「怖いなと思った。もし災害があったら、怖いから親とかに知らせて、(防災意識が)どんどん広がると良いなと思う」
【当日の被災状況を語った地域の住民】
「今後も災害はあると思う。戦争と違って、災害はあるからこそ、被害を小さくする。復旧に努力するという意味では、地域の普段からの小さな挨拶から始まる活動、親しみ、そういう団結が大きな力になると、この11年で感じましたので、子供たちに意識をずっとこの地域に住んでいる限りもって生活してほしい」