福井市の製菓学校の生徒たちが、2年間の学びの集大成としてスイーツを作り、接客、販売までを実習として体験しました。
        
福井市の製菓学校「レコールデ・グルマン・フクイ」では、生徒たちにおもてなしの心を学んでもらおうと、製造だけではなく接客・販売までの流れを体験する実習を3年前から導入しています。この実習は2年間の集大成と位置付けられていて、生徒らは、朝からケーキの仕上げ作業に取り組んでいました。
  
販売するのは、イチゴのショートケーキやシュークリームなど4種類。価格は200円から350円と手頃なこともあり、毎回、即完売するほど人気です。前回、好評だったことを受け、今回は30個増の約150個を販売しました。販売会場の喜ね舎「ベジテラス」には、生徒たちの手作りケーキを購入しようと開店前から行列ができていました。
 
「いらっしゃいませ~!」という元気な掛け声とともに、生徒たちは緊張しつつも1人1人に丁寧に接していました。
   
買い物客は「去年も来て美味しかったのでまた来た。(接客が)初々しくてかわいかった」「友達からケーキが美味しいと聞いて来た。これからの人たちなので頑張ってほしい」「インスタで知った。これからおじいちゃんおばあちゃんのところへ行くのでお土産に。チョコケーキが好きかな」などと言いながら買い求めていました。
  
販売した生徒たちは「(接客は)大変だった。お客さんの声を聞き取ることが難しかった。ほとんどの人が購入制限いっぱいに買ってくれたのが嬉しかった」と笑顔で話していました。
  
作るだけでなく客に届けるまでが学びとあって、生徒たちにとっては大きな成長となる一日となったようです。20日に予定していた分は完売しましたが、販売会は21日も開かれ、3種類合わせて60個をホールで販売する予定です。

福井テレビ
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