7年前の西日本豪雨で床上浸水の被害があった岡山市北区に市が整備を進めていた排水ポンプ場が完成し、5月20日に記念式典が行われました。

完成したのは岡山市北区の白石ポンプ場と今保ポンプ場の2カ所です。岡山市の大森雅夫市長らが出席して式典が行われ完成を祝いました。

ポンプ場はそれぞれ笹ケ瀬川の堤防沿いに設置され、用水路から流れ込む大量の雨水を強制的に排出します。2018年7月の西日本豪雨では排水しきれなくなった雨水が用水路などからあふれる内水氾濫が発生し、岡山市内で、約2230戸の床上浸水の被害がありました。

これを受け、岡山市は総事業費約57億円をかけ、被害の大きかった北区白石と今保地区にポンプ場の整備を進めてきました。

(岡山市下水道整備課 三宅康揮課長補佐)
「簡単に言うと25メートルプールの水を約1分半、90秒くらいで排水できる能力がある、稼働は始めているので十分排水できている」

ポンプは、先行して2023年6月から稼働していて2025年3月には停電時にも対応できる自家発電設備が完成しました。西日本豪雨と同じ規模の雨が降っても市内で床上浸水があった地域の約7割で被害が防げるということです。

(岡山市 大森雅夫市長)
「西日本豪雨(被害)繰り返してはいけない。「床上浸水は出さないぞ」を合言葉にポンプ場を作った。西日本豪雨を上回ることもあり得るので、われわれは様々な対策を講じたい」

岡山市は今後、北区津島や横井地区でもポンプ場の増強や新設を進める計画です。

岡山放送
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