酔っ払いや女性ドライバーへのセクハラなどタクシーの車内でのトラブルに備えようと、乗務員を対象にした防犯講習会が5月20日、岡山市で開かれました。
(護身術実践の様子)「えい!」
岡山市南区の岡山交通で開かれた講習会には約60人が参加しました。そして、岡山南警察署の担当者が、特に女性ドライバーが標的になりやすいセクハラ被害などに対応するための護身術を披露しました。
岡山交通では現在、363人いるドライバーのうち23人が女性で、参加者はトラブルに対応する手順や力加減などを学んでいました。
(参加した人は…)
「弊社は女性のタクシードライバーが多数在籍しているので、護身術は早速、あすの朝礼でスタッフに教え、今後に活用したい」
(岡山南警察署 森脇大介生活安全課長)
「一番はドライバーの安全。被害に遭わないよう、きょう学んだことを活かしてほしい。警察と企業が連携して防犯の輪を広げていきたい」
また20日は、特殊詐欺防止の講習も行われました。被害者がタクシーを利用することがあるということで、参加者は、犯人役の生成AIとスマートフォンで、実際にやりとりを行いました。
警察署と岡山交通は今後も連携をはかりながら実践的な対応力の向上を目指したいとしています。