「米を買ったことがない」などと講演で述べた江藤農水相について、立憲民主党の小川幹事長は19日、「極めて不適切、不見識、看過できない」と厳しく批判し、「『令和のマリー・アントワネット』と言ってきた人もいる」と述べた。

江藤農水相の「米を買ったことがない。売るほどある」などの発言について、記者会見で小川氏は、「パンがないなら、お菓子を食べればいい」と言ったと伝わる18世紀のフランス王妃を引き合いに、「『令和のマリー・アントワネット』だと言ってきた人もいるぐらいで、そういう感想を持ってもおかしくない」と指摘した。

そして「発言の庶民感覚からかけ離れた不適切さ、不穏当さが問われている」と強調した。

また、「極めて厳格に対処しなければ場合によっては進退が問われかねないくらい深刻な事態だ」とした上で、「石破首相には厳しい事実関係の調査、また今般の発言の不適切さに対する厳しい処断を求め、場合によっては本人が自らを厳しく処すべきだ」との考えを示した。

さらに、「米の調達や価格の高騰で大きな不安を抱えている国民は彼の発する言葉や彼が実行しようとする政策に果たして信任をおくことができるのか」と述べた。

一方、同党の小沢一郎衆院議員は鹿児島市で取材に応じ、江藤農水相について「地方や農業のことをよく知らないのではないか。きちんと学んでいない、身をもって感じていないのではないか」と批判した。

その上で「事情を知らない、ばかにしたような言い方は日本の食糧危機を招く」として、「(農政の)責任者がそんなことを言っているのだから、もう少し真面目にやれ、真剣に考えろと言ってやりたい」と強調した。

小沢氏は「私も米を買ったことはない。米をつくっているから」とも述べた。

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