JA全農いわてはコメの集荷力を高めるため、2025年から2027年までの3年間契約で岩手県内のJAを通じて農家のコメを買い取る新たな仕組みを導入しました。
JAによるコメの流通はこれまで県内7つのJAが農家との出荷契約を結び、全農いわてを通じて秋以降に卸売業者などに販売していました。
しかしコメの価格高騰によって業者間の集荷競争が激しさを増し、2024年産の主食用の集荷量は約8万6000トンと前の年から8%減少しました。
こうした状況から全農いわては集荷力を高めるため、2025年から2027年までの3年契約で県内各地のJAから主食用のコメを買い取る仕組みを導入しました。
いずれの年のコメも同じ量と価格で買い取り、買い取ったコメは全農いわてが卸売業者などに販売します。
仕組みの導入にあたり全農いわて米穀部の阿部貴明部長は「コメの集荷力の強化と食卓への安定した供給につなげたい」と期待していました。
全農いわては5月末までにコメの買い取り価格を確定し、6月前半に契約数量をまとめる方針です。