世界的なアスリートが、坂井市の小学校にやってきました。ディスクゴルフの元世界王者が、今週末に全国大会が坂井市で開かれるのを前にアメリカから来日し、子供たちにその技を伝えました。
  
ディスクゴルフの全国大会を前に来日し、坂井市の大関小学校を訪れたのは、ディスクゴルフの元世界チャンピオン、ジュリアナ・コーバー選手とジム・オーツ選手です。世界選手権優勝という実力と経験を兼ね備えたレジェンド2人が、子供たちに特別授業を行いました。
   
ディスクゴルフは、ディスクを投げてできるだけ少ない投数で金属性のゴールに入れることを競うスポーツです。風を読みながら、自分の腕ひとつで勝負ができ、年齢に関係なく誰でも楽しめるシンプルさと奥深さがあります。
   
子供たちは投げるコツを教わりながら、夢中になって取り組んでいました。
  
ジュリアナ選手とジム選手は「彼らの表情や、新しい遊びを理解して友達と共有していく姿を見るたびに、私たちの心は喜びでいっぱいになります。この喜びを彼らがしっかりと感じて、ディスクゴルフの魅力を地域に広めてくれることを願っています」「ディスクゴルフには一生を通じて楽しめる可能性があると感じています。子供たちの中にも同じように感じてくれる子がいることを願っています」と話していました。
    
子供たちは「慣れたら意外と飛ぶようになったので楽しかった。ゴールに入ったり遠くまで飛んだりといのが、盛り上がれた理由」「ゴールに入った瞬間はすごく嬉しかった。投げるときに遠くに投げられるかなと思ったけど、一回投げてみたらすごく遠くにいって嬉しかった」などと興奮した様子で話していました。
   
坂井市のこの出前授業は、市内7つの小学校と高校で実施される予定です。
 
坂井市のディスクゴルフの歴史のはじまりは、13年前に海浜自然公園で松くい虫の被害で枯れた松林の跡地を有効活用しようと、ディスクゴルフの専用コースが整備されたのがきっかけでした。
   
坂井市生涯学習スポーツ課の新家秀一課長は「コースの利用促進や普及のためにこういった活動を続けてきている。ディスクゴルフは子供からお年寄りまで幅広く楽しめる生涯スポーツ。ぜひ将来にわたってディスクゴルフに親しんでもらいたい」と期待しています。
  
ディスクゴルフがつないだ子供たちと世界。13年前に始まった坂井市の取り組みは、少しずつ地域に根を張っています。         
  
全国大会は、24日と25日に坂井市の海浜自然公園で開かれます。アメリカのジュリアナ選手、 ジム選手も出場して大会を盛り上げることになっています。        

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。