石破首相は19日午後、首相官邸で記者団の取材に応じ、江藤農水相が、コメは買ったことがない。売るほどある」などと発言し批判が広がっていることについて、「任命権者として大変申し訳ないことだと、私自身本当に深くお詫び致します。任命した私の責任もある」と述べた。
石破首相は、江藤大臣の発言は二重の意味で問題だとして、1点目として「お米を買ったことがないということだ。それは事実そうだったのかもしれないが、お米が高い、店頭にないということで消費者の皆様方が非常に怒っておられ、不安に思っておられることに対して、こういう発言をすることは極めて問題だ」と述べた。
石破首相はさらに2点目として「(もらったコメに)いろいろなものが混入していたと。わざとではないだろうけどとという断りつきだが、それは一生懸命喜んでもらおうと思って作って持って行った生産者の方に申し訳ないことだ」と指摘し、「二重の意味で大変申し訳ありません」と頭を下げた。
記者団が江藤大臣の進退について尋ねると石破首相は「いま大臣は決算委員会中なので、時間を見て官邸に来てもらうことにしている。そこで、やはりご本人から状況を聞くことが重要だと思っている」と述べ、明言を避けた。